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アスファルト防水工事ガイド

アスファルト防水の断熱仕様(断熱材付き防水)とは?工法の種類と設計価格の目安

アスファルト防水の断熱仕様(断熱防水)は、防水層と断熱材を組み合わせて、防水と断熱の両方の性能を持つ屋上・屋根の構造です。メーカーの設計価格表では、トーチ工法の断熱露出断熱仕様(MSC-220)が平場 31,200円/㎡(立上り 41,300円/㎡)、断熱保護断熱仕様(MFC-220)が平場 35,200円/㎡とされています(日新工業・2026年4月現在)。このページでは収録データから、断熱防水に向く工法の条件と費用の目安を公表値で答えます。

断熱防水とは何か:防水と断熱を一体化する工法

断熱防水は、防水層と断熱材を一体化して施工する工法です。防水層だけでは建物内部の熱移動を防げないため、断熱材が必要な屋上(冷暖房の効く室内の上部、屋上駐車場の下など)で採用されます。断熱材の位置によって外断熱(防水層の下に断熱材)と内断熱(防水層の上に断熱材+保護層)の2系統があり、それぞれ防水層の温度変化と施工方法が変わります。改質アスファルトシート防水では断熱材を敷き込んだ上にトーチまたは常温粘着でシートを溶着・接着する工法が一般的です。

断熱材の厚みと費用の関係(設計価格の実数)

日新工業の設計価格表では、断熱材の厚みで㎡単価が変わります。トーチ工法の断熱露出断熱(MSC-220)の標準(シェーンボード30mm・BKボードE 35mm)は平場 31,200円/㎡ですが、断熱材の厚みを 25mm に減らすと1,500〜2,000円/㎡ほど下がり、40mm に増やすと1,100〜3,000円/㎡ほど上がる設計単価です。断熱材の種類(押出法ポリスチレンフォームや硬質ウレタンフォームなど)でも単価が変わります。

断熱材の厚みを変えた場合の目安の価格帯(平場):

立上り部分は平場より 10,000円/㎡前後高い設計価格です。これとは別に仕上塗料(2,700〜6,300円/㎡)が加わります。

断熱防水に向く工法と向かない工法

断熱防水で重要なのは、断熱材の上に直接防水層を形成する場合、防水層の表面温度が夏場に高温になることです。改質アスファルトシート防水(熱工法・トーチ)は耐熱性が高く、断熱材の上の過酷な温度条件でも適しています。一方、ウレタン塗膜防水は断熱材の上に直接施工すると、夏場の表面温度(70℃超になることがある)で塗膜が軟化するリスクがあるため、断熱材との間にモルタルなどの下地調整層が必要です。収録データのうち断熱材との組み合わせが想定されている工法は、アスファルト系・熱工法/トーチ工法の製品が中心です。

既存屋上への断熱防水の追加(改修の場合)

既存のアスファルト防水層の上に断熱材を追加して断熱防水に改修する「断熱かぶせ工法」もあります。既存防水層の上に断熱材を敷き、その上に新たな防水層を形成します。かぶせ工法の設計価格(露出密着)は既存アスファルト系防水層の上で 14,500〜15,100円/㎡であり、これに断熱材の費用(標準6,000〜10,000円/㎡程度の上乗せを見積もる)と仕上塗料が加わります。撤去工事が不要な分、断熱材を含まない既存の断熱防水層をすべて撤去して新築同様に施工する場合よりも安く済む可能性があります。張り替えと部分補修の比較は既存防水の上から施工できる改修工法にまとめています。

よくある質問

断熱防水とは何ですか?アスファルト防水と何が違いますか?

断熱防水は防水層と断熱材を一体化して施工する工法です。通常のアスファルト防水が防水のみを目的とするのに対し、断熱防水は断熱性能(建物内部の熱移動を防ぐ)と防水性能の両方を持ちます。主に冷暖房の効く室内の上部や屋上駐車場で採用され、断熱材の厚みに応じて費用が変わります。

断熱防水の㎡単価はいくらですか?

日新工業の設計価格表(2026年4月現在)では、トーチ工法の断熱露出断熱仕様(MSC-220)が平場 31,200円/㎡(立上り 41,300円/㎡)、断熱保護断熱仕様(MFC-220)が平場 35,200円/㎡です。断熱材の厚みを標準の30〜35mmから 25mm に減らすと1,500〜2,000円/㎡ほど下がり、40mm に増やすと1,100〜3,000円/㎡ほど上がります。

断熱防水にはどの工法が適していますか?

改質アスファルトシート防水(熱工法・トーチ工法)が最も適しています。耐熱性が高く、断熱材の上でも防水層が夏場の高温に耐えられます。ウレタン塗膜防水は断熱材の上に直接施工すると軟化のリスクがあるため、モルタルなどの下地調整層が必要です。

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関連する面

出典: 関東防水管理事業協同組合(関防協)「塗膜/アスファルト/シート、3種類の防水工法」、一般社団法人日本防水材料協会(JWMA)アスファルト防水部会、日進工業 製品情報、田島ルーフィング 防水、一般社団法人日本ウレタン建材工業会(NUK)「防水層の標準耐用年数」、一般社団法人合成高分子ルーフィング工業会(KRK)「技術資料 シート防水層の諸性能」、東海防水改修工事協同組合「防水の技術・工法」、東和工業株式会社 建築防水の工法、ロンシール工業「国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書|防水」(既存防水層別の改修工法と対応仕様)、七王工業株式会社(ツバメのルーフィング)防水工事用ルーフィング類・屋根下葺材、シーカ・ジャパン 建築防水カタログ(屋上防水・建築防水材)、日本建築センター(BCJ)建設技術審査証明(建築技術)「防水工法」、アールセンター ケミアスルーフ防水 標準工法一覧表(アスファルト防水常温工法)、アールセンター アスファロン防水 標準工法一覧(改質アスファルトシート防水)、サラセーヌ(SARACENU)公共建築工事標準仕様書相当 ウレタンゴム系塗膜防水工法、三ツ星ベルト 建設資材事業部 建築用防水製品 カタログ一覧、イーテック 建築用防水材 カタログ一覧表、ベターリビング(つくば建築試験研究センター)建設技術審査証明 防水技術一覧、建設技術審査証明センター 証明技術一覧(防水材)、ネオ・ルーフィング地域工業会(北海道〜九州沖縄 7 地域)会員企業名簿、関東防水管理事業協同組合(関防協)組合員名簿(関東 1 都 10 県)、東海防水改修工事協同組合 組合員名簿(東海 4 県)、関西防水管理事業協同組合(関防協・近畿 2 府 4 県)組合員表、九州防水改修工事協同組合 会員名簿(九州 7 県)、東北防水改修工事協同組合 組合加盟店名簿(東北 6 県)、中国防水改修工事協同組合 組合員・加盟店名簿(中国 5 県)、北海道防水改修事業協同組合 組合員名簿(北海道・市区町村別)、北陸防水改修工事協同組合 組合員一覧(北陸 3 県)、東西アスファルト事業協同組合 組合員名簿(8 地区・組合員と地区指定工事店)、日本セリノール防水事業協同組合 組合員名簿(7 地区・地下防水)、全国ケミアスルーフ防水協同組合 組合員名簿(5 地域)、一般社団法人日本防水工事業協会(JRCA)会員名簿(公表名簿 API)。最終更新 2026-10-27。

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